「残滓」
あの頃憧れていた「大人」って
残酷な物
現実が痛いくらい無慈悲に襲いだす
あの時描いた未来図の
一つも思い出せなくてさ
腐りきった世界で探す 残滓を
希望の見えないこの目には
その輝きも映らないの
出し尽くした言葉
砂漠に溺れてゆく
あの頃憧れていた「ヒーロー」って
いるはずも無く
なのに現実にワルモノは無機質に暴れてる
霧に覆われたカケラ
夏の草原 誰かと駆け抜けた
彼奴だけがただ先へ ずっと向こうへ
遠ざかって仕舞うのだ
埋もれて潰れた未来図の
一つを探し続けている
汚れ切った心に残る 残滓が
思考は絡まり縺れてく
蟻地獄へと堕ちてゆく
消え始めたヒカリ
涙で滲んでゆく
もう戻れない
もう辿れない
力尽きた心で見上げてる空を
あの時描いた未来図の
一つも思い出せなくてさ
腐りきった世界で探す 残滓を
希望の見えないこの目には
その輝きも映らないの
それで良い訳無いだろう?
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