「エスピリト」

エスピリト

君の瞳の中に

僕は映らないからさ

今日も僕はまた　見てるだけ

青空、桜咲くベンチの上

いつも君が走り抜ける川沿い

座って　君が来る朝の8時

毎日繰り返していた

僕がどんな声をかけても

君は一つも返してくれない

独り言もよく聞こえずに

数えきれぬ花が散った

君の瞳の中に

少しでも僕がいたなら

笑って　笑えて

泣くことなんて無いけど

君の瞳の中に

僕は映らないからさ

今日もそしてまた　見てるだけ

ずっと前から分かってはいたよ

君と僕は違う世界にいて

話すことも触れることさえも叶わないと

僕は知った

君の瞳の中に

少しでも僕がいたなら

笑って　笑えて

泣くことなんて無いけど

君の瞳の中に

僕は映らないからさ

今日も明日もまた　見てるだけ

なのに青空、桜咲くベンチの上

なぜか君はいつまでも現れない

次の日　君が来た朝の8時

なぜだろう　声が聞こえた