「空の涙」
空の涙
目が醒めたら 外は青空で
澄んだ風が静かに雲を流していく
ここで一人 椅子に腰掛けて
何処かにいる遠い君を想っている
泣き続けた日々は過ぎ去り
こうしてまた青に染まって
夏が終わり 心にひとつ
忘れたくないものだけが
今でも思い出せるよ
過ぎ去った夏の日をもう一度
終わりの見えない苦しみは
涙と一緒に消えて行け
高い青空に消えて行け
風が強く吹いた昼下がり
小さな部屋の中で一人過ごしていた
君の行方なんて 知らないな
分からないことが多すぎたみたいだよ
自転車を漕いで遠くまで
そうして一日が終わって
君が見えたような気がした
この青い空の向こうに
涼しい風は私を
優しく撫でて消えてしまうけど
心に優しく響く
風が揺らす 葉の音を聞きながら
空が泣きやんだこの色よ
今 風とともに飛んで行け
遠い空 君の所まで
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