「君と別れる日」
君と別れる日
桜の木 春が訪れた
少しずつ花が開いていく
僕たちはここで別れるんだ
それぞれの道を歩んでいく
すれ違い、離れていく君が
僕を見て哀しく笑った
1人でも大丈夫、なんてさ
ずるいよ ねえ、
僕を見捨てないで
訪れた春の息吹さえ
見ないふりをしているだけだ
ごめんね、なんて言わないで
僕は君のそばにいたいから
春風が抜けた心の底に
遠ざかる声が届いて
深い眠りに落ちていく君が
僕の心に居座り
さよなら、なんてさ悲しい言葉
耳元で囁いて消えていく
春が過ぎていく
暖かい春の光すら
届かない場所に今消えた
桜の花びらが開く季節
いつか忘れて無くなり
声が届くなら 君の心を
溶かしたい、輝かせたい
ありがとう、なんて言わないで
僕は君の隣を歩くよ
春風が抜けて年が過ぎても
この空を、この今を、明日を
思い出せるよ
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